「自分の強みが見つかったけど、どうやって文章にすればいいかわからない」
「エピソードが思いついても、うまくアピールにつながらない」
そんな悩みに答えるために、今回は自己PR文の“型”と“エピソードの選び方”を紹介します。
自己PRの王道構成:この3ステップ
自己PRは、次の順番で書くと説得力が出ます。
① 自分は◯◯な人間である(結論)
② それを裏付ける具体的なエピソード(証拠)
③ 将来どう活かしていくか(展望)
つまり、「強み → 証拠 → 応用」の順番です。
これだけで、読み手に「なるほど、だからこの人は◯◯なんだな」と納得してもらえます。
大事なのは「得意な人にしか語れない話」
エピソードを選ぶときのポイントはひとつ。
「それって、誰でも言えることじゃない?」と言われないか?です。
たとえば、よくあるNG例:
「私はリーダーシップがあります。部長として、みんなをまとめてがんばりました」
→ これは“誰でも書けそうな話”です。
でも、こう書くとどうでしょう?
「私は空気を読みながら方向を調整する“裏方型のリーダー”です。
部活では、前に出たがるキャプテンとチームメイトの間にギャップがありました。私はキャプテンの提案をみんなにわかりやすく伝えたり、反対意見を本人にうまく伝えたりして、全体のバランスをとる役に回りました。」
→ これは、“経験した人にしか書けないリアル”があります。
苦労話・失敗談は「使い方」に注意!
「人は失敗から学ぶものだ」とはよく言いますが、自己PRの目的は“強み”を伝えることです。
なので、単なる苦労話や失敗談だけだとアピールにはなりません。
「ずっとできなかったけど、最後まであきらめずにがんばりました」
これでは、読後感が“しんみり”で終わってしまいます。
苦労や失敗を書くなら、それをどう乗り越えたか、どう自分で工夫したかまでセットで書くことが大切です。
黒歴史こそ、最強のエピソードかも
「でもそんなこと書いたら恥ずかしい…」
そう思って、封印している過去ってありませんか?
実は、本当に響く自己PRは、そういう“黒歴史”の中に眠っていることが多いんです。
- 初ステージで失敗して泣いたけど、そこから努力して主役になった
- 練習サボって怒られたことがきっかけで、練習メニューを自分で作るようになった
- 一度辞めかけたけど、後輩の言葉で戻ってきて、最後までやりきった
“弱さ”から始まる話は、読み手の心を動かします。
大事なのは、「その後、自分がどう変わったか」を伝えることです。
まとめ:自己PR文をつくるポイント
- 「自分は◯◯だ」→「その証拠」→「将来どう活かすか」の順で書く
- 「誰でも言える話」ではなく、「得意な人にしか語れない話」を選ぶ
- 苦労話は、“工夫”や“変化”とセットで使えば武器になる
- 黒歴史の中には、あなただけのストーリーが眠っているかもしれない
次回は、「高校時代に力を入れたこと」の書き方です。
部活や行事の“実績”ではなく、“乗り越えた工夫”で評価されるコツをお伝えします。お楽しみに!