活動報告書を書こうとしたとき、
「部活も成績もパッとしないし、特に書くことがない…」
と手が止まってしまう人は少なくありません。
でも安心してください。大事なのは“実績の大きさ”ではなく、“中身の濃さ”です。
「全国大会出場」じゃなくても書ける!
たしかに、「〇〇で表彰されました」「県大会で入賞しました」といったわかりやすい成果があれば書きやすいです。
でも、実際はそうじゃない人の方が多いはず。
それでも大丈夫。
大学の先生が見ているのは、「すごい結果を出したかどうか」ではなく、「そこに至るまでにどんな工夫や成長があったか」です。
小さな実績の裏にこそ、ストーリーがある
たとえばこんな例。
部活では初戦敗退ばかりだったけれど、最後の大会で2回戦まで進んだ。
勝てるようになった理由は、守備を見直す提案を自分から出したから。
これは「全国大会出場!」ではありません。
でも、そこに考える力・行動力・チームへの貢献・成長が詰まっています。
こうした“小さな成功体験”にこそ、自分らしさがにじみ出るストーリーがあるのです。
「がんばった」だけじゃダメな理由
活動報告書にありがちなのが、
「私は高校3年間、部活をがんばりました」
「途中でやめたくなっても、あきらめずにがんばりました」
という“精神論”。
気持ちはわかります。でも、「がんばった」だけでは具体的に何をしたのかが伝わりません。
大学の先生が知りたいのは、がんばった中身です。
- どんな壁があったのか
- どうやって乗り越えたのか
- そこから何を学んだのか
この3つが見えるように書くことが大切です。
たとえば、こんな展開にしてみよう
「部活では、なかなか声が出せずチームに迷惑をかけていました。
でも試合の中で、自分が声を出すことで守備が安定すると実感し、
自分から声を出す練習をするようになりました。
最後の大会では、後輩たちから“キャプテンより声出してますよ”と言われるようになりました。」
派手な成績はなくても、「変化」や「成長」をしっかり見せられています。
書く内容がない=行動していない?
もし、「何も書けることがない」と感じたら、もしかするとそれは、まだ行動量が足りていないのかもしれません。
でも逆に言えば、今からでも行動すれば、書けるネタは作れるということです。
たとえば、
- SNSで自分の作品を発信してみる
- 習い事の検定や資格試験に挑戦する
- 地元のボランティアに参加してみる
- 好きなテーマでブログや動画を始めてみる
小さな一歩でかまいません。「自分で動いた」経験が、活動報告書の一文になります。
まとめ:結果より、そこに至るまでの“物語”を
- 大きな実績がなくても、中身のあるストーリーがあれば書ける
- 精神論ではなく、「何をどう工夫したか」「どう成長したか」が重要
- 変化・挑戦・気づきが伝われば、読む人の心は動く
- 書けないなら、今から動けばいい。それもまた“活動”です
次回は、「活動って学校のことだけ?」をテーマに、趣味や習い事など学校外の経験をどう活かすかについてお届けします!「それ書いていいの!?」と思うような例こそ、実は合格の鍵かもしれません。お楽しみに!