志望理由書の最後の山場が、「大学で何を学びたいか」のパートです。
でもここで、「正直、まだよくわからないんです…」と手が止まる人は多いと思います。
今回は、「学びたいこと」がまだ見つかっていない人でも書ける方法をお伝えします。
「好きなこと」をヒントにしよう
「学びたいことがない」のではなく、“学問の言葉に変換できていない”だけかもしれません。
たとえば――
- 「SNSってなんであんなに人を動かすんだろう?」
→ 心理学・情報学・社会学へつながるテーマ - 「自分で作った動画をたくさんの人に届けたい」
→ メディア学・マーケティング・表現技法へ展開可能 - 「災害が起きたとき、どうすれば地域を守れるのか考えたい」
→ 防災工学・地域政策・公共経営といった切り口になる
まずは、自分の興味をそのまま言葉に出してみることが大切です。
専攻+実践スキル=“大学生活のイメージ”が伝わる
「〇〇を学びたいです」だけで終わらせずに、次のように一歩踏み込むと、読み手に伝わる文章になります。
「心理学を専門に学ぶとともに、カウンセリング技術や実践的なコミュニケーション力も身につけたいです」
「経済学の基礎理論に加えて、統計やデータ分析にも力を入れ、実社会の課題解決に活かしたいです」
このように、“知識”と“スキル”をセットで語ると、学ぶ姿勢にリアリティが出てきます。
「どんな〇〇になりたいか」から逆算する
自分の将来像から逆算して考えると、学びの方向性が見えやすくなります。
- 「海外で活躍できる人になりたい」→ 国際関係・語学・地域研究
- 「人の心を動かすものを作りたい」→ 映像・デザイン・表現・広告
- 「地域に役立つ仕事がしたい」→ 政策・行政・社会福祉
将来の「なりたい姿」は、必ずしも具体的な職業名でなくてもかまいません。
**「こんなふうに人の役に立ちたい」「こんなテーマを掘り下げたい」**という気持ちがあれば、それは立派な出発点です。
「学問用語がわからない」は気にしなくてOK
「マーケティングって何?」「心理学ってどんなことするの?」
そう思ったら、すぐ調べましょう。
大学の講義シラバスや、学部紹介のページには、わかりやすく説明されていることが多いです。
最初から専門用語で書く必要はありません。
「高校生なりの言葉」で、「高校生なりの視点」で書く方が、むしろ自然です。
まとめ:「学びたいこと」が見つからないときは
- 興味のあることを“学問”につなげてみよう
- 「学び+スキル」の二段構えで書くとリアルになる
- 「将来どんな人になりたいか」から逆算するのが近道
- 専門用語は完璧じゃなくてOK。自分の言葉で伝えよう
次回はいよいよ仕上げ編!
志望理由書を提出する前にチェックしておくべきポイント、大学の先生が注目する細かい差、そして落とし穴について徹底解説します。お楽しみに!