「とりあえず行ってみたけど、パンフレットと大して変わらなかったな」
そんなふうに感じたオープンキャンパス、ありませんか?
実はそれ、とてももったいないことです。
オープンキャンパスは、ただの見学会ではなく“受験の一部”です。
使い方次第で、志望理由書にも、面接にも、ぐっと効いてくるんです。
大前提:体験授業と教授の講演には必ず出る
オープンキャンパスに行ったら、まずは志望学部の体験授業や教授の話を聞くことが基本です。
このとき、内容を“聞いて終わり”にせず、「その場で感じたこと・考えたこと」をメモしておきましょう。
あとで志望理由書にこう書けます。
「実際に体験授業を受け、◯◯というテーマに強く興味を持ちました」
「◯◯教授の講演で□□という話を聞き、自分でももっと調べてみようと思いました」
この“自分の体験として書けるかどうか”が、説得力を左右します。
教授に話しかける、それが最強のエピソードになる
体験授業のあとは、ぜひ教授に直接質問してみましょう。
「どんな勉強をしておけばいいですか?」
「高校生のうちに読んでおくべき本はありますか?」
「今日の授業の中で◯◯が印象に残ったのですが…」
こんな素朴な質問で大丈夫。
大事なのは、1対1で会話をすることです。
しかも、ここで終わりではありません。
名乗りは2回、メモはその場で取る
教授に話しかけるときは、最初と最後、2回名乗るのがコツです。
1回目は質問の前に「◯◯高校の◯◯です」と名乗る。
2回目は会話が終わるとき、「今日はありがとうございました。◯◯高校の◯◯でした」ともう一度伝える。
そうすると、顔と名前が教授の記憶に残りやすくなります。
受験当日に「あ、この前話しかけてくれた子だ」と思い出してもらえることも。
さらに、話しているときに「すみません、メモ取ってもいいですか?」と断って、目の前で書き留めると、「この子は本気だな」と印象に残ります。
「すみません、先生のお名前って漢字でどう書くんですか?」と聞くのも自然で効果的です。
志望理由書にどう活かすか
オープンキャンパスの経験は、そのまま志望理由書の材料になります。
「オープンキャンパスで△△教授の授業を体験し、◯◯について学びました。
興味を持ったので、その後□□についてさらに調べ、自分でも簡単な実験をしてみました。」
このように、“その場の体験”と“その後の行動”をセットで書けると強いです。
行って終わりではなく、そこから何を感じ、どう動いたかまで書くことで、本気度が伝わります。
まとめ:オープンキャンパスの“戦略的”参加法
- 学部の体験授業・講演は必ず参加しよう
- 教授に質問して1対1で話そう(内容はシンプルでOK)
- 名乗りは2回。印象に残る会話を意識しよう
- メモを取りながら話す姿勢が、本気度を伝える
- 志望理由書には「体験+行動」をセットで書こう
次回は、「大学では何を学びたいか?」の書き方に入ります。
パンフレットの内容ではなく、“自分の言葉”で語る方法とは?
そして、専攻以外に学ぶべきこととは?──お楽しみに!