活動報告書(自己PR書)は、ただ「すごい実績」を書くだけの書類ではありません。
むしろ、大学の先生が本当に知りたいのは、あなたの人柄・思考・行動のクセです。

そして一番のゴールは──
「この子、面白いな」「ちょっと会ってみたいな」と思わせること。

今回は、そんなふうに思わせる自己PRの共通点を、わかりやすく整理していきます。


1. 自分だけの「ストーリー」がある

人の記憶に残るのは、肩書きではなく“物語”です。

「中学では帰宅部、高1からバレー部マネージャー。ずっと補欠だった選手のために動画でフォーム比較を作ったら、試合で初得点を決めてくれた」

「近所の池にいた謎の水草を調べてたら外来種だった。農学部に行ったら水質の研究をやってみたい」

こういうストーリーは、誰かと同じになりようがありません。
“自分だけの過去”を丁寧に掘り起こせば、エピソードの強さは実績以上になるのです。


2. 感情よりも「行動」で語っている

「感謝された」「感動した」「頑張った」──
こういう感情だけのPRは、読む側からすると「で、何をしたの?」と感じます。

大学の先生が知りたいのは、あなたがどんな行動を取ってきたかです。
行動には、意志があり、工夫があり、成長の過程があります。
そこにこそ、人間としての魅力がにじむのです。


3. 自分から動いている

誰かに言われてやったことではなく、**「自分からこうしてみた」**という姿勢は、とても評価されます。

「先生に言われて模試を受けた」より
「先生に言われる前に、申込サイトを探して申し込んだ」

「部活の指示どおりにやった」より
「先輩に見せてもらった練習ノートをアレンジして、後輩にも配った」

受け身ではなく、自分発信で動いた経験を意識して書いてみましょう。


4. 「未来」とつながっている

自己PRで意外と大事なのが、「その経験が将来にどうつながるか」です。

たとえば──

「困っている友達にアドバイスをして“ありがとう”と言われた経験が、臨床心理士を目指すきっかけになった」

「文化祭でのステージ制作経験が、舞台照明の仕事に興味を持つきっかけになった」

過去の経験が「点」ではなく、将来への「線」になると、ぐっと説得力が増します。
大学の先生が読みたいのは、「これからどんな学生になるか」なのです。


まとめ:大学の先生に「会ってみたい」と思わせるには?

  • 実績ではなく、「自分だけのストーリー」を語ろう
  • 感情よりも「具体的な行動」を描こう
  • 「自分から動いたこと」を強調しよう
  • 経験が「未来」とどうつながるかを示そう

自己PRは、就職活動でもプレゼンでも役に立つ、一生モノのスキルです。
「誰にも真似できない自分の物語」を、堂々と伝えてください。
大学の先生は、あなたの“その言葉”に興味を持ってくれます。


これで活動報告書シリーズは完結です!
次回からは「小論文」のシリーズに入ります。
「何を書けばいいかわからない」をゼロから解決する内容でお届けしますので、ぜひ引き続きチェックしてください!

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