志望理由書でよくあるフレーズがあります。
「私は○○になりたいです」
「人の役に立つ仕事がしたいです」
「貴学で△△を学びたいと考えています」
――はい、それだけでは不合格です。
なぜなら、「夢」は誰でも語れるからです。
大事なのは、その夢に向かって「実際にどんな行動をしてきたか」です。
行動がなければ説得力はゼロ
大学の先生は、文章の内容だけでなく、「この人は本気でそう思っているのか?」を見ています。
その判断材料が、行動歴です。
たとえば、こう言われたらどう思いますか?
「プログラマーになりたいんです」
そう言われたら、先生はこう聞きたくなります。
「じゃあ、何かプログラムを書いたことはありますか?」
「自分でアプリを作ってみたことは?」
つまり、「夢を語る」だけではなく、それに向けて自分で動いた証拠が必要なのです。
本気なら、もう動いているはず
志望理由書では、次のようなアピールが効果的です。
「中学生のときに興味を持ち、高校では関連する本を10冊以上読みました」
「独学で動画編集を学び、実際にYouTubeでチャンネルを運営しています」
「福祉系のボランティアに継続して参加し、現場のリアルな課題を感じました」
こうした具体的な行動があると、「この生徒は本気だな」と伝わります。
逆に、「◯◯に興味があります」だけでは、誰にでも言えるセリフになってしまいます。
それでも「何もしていない」という人へ
「やばい、自分にはアピールできる行動が何もない…」
そう焦る人もいるかもしれません。
でも大丈夫。今から始めれば、まだ間に合います。
何も大げさなことをする必要はありません。
まずは本を1冊読む。ネットで調べる。興味のある分野の人に話を聞いてみる。ボランティアに参加してみる。
小さな一歩でいいのです。
大学の先生が見ているのは、「行動の大きさ」ではなく「行動したかどうか」です。
「向いている」の証明にもなる
もう一つ大事な視点があります。
それは、「自分がその仕事に向いているか」をどう伝えるか、という点です。
適性は、自己分析だけではわかりません。
実際にやってみたかどうかが一番の判断材料です。
何かをやってみて「楽しかった」「もっと深く知りたい」と思えたら、それは向いている証拠。
逆に、「思っていたのと違った」と気づけることも、重要な発見です。
まとめ:夢を“行動”で見せよう
- 夢を語るだけでは不十分。行動が証拠になる
- 本気なら、すでに何かしら動いているはず
- 小さな一歩でもいい。今から始めても間に合う
- 行動によって「自分に向いている」も伝えられる
次回は、大学の選び方に焦点を当てます。
「この大学でなければならない理由」をどうやって見つけるのか。パンフレット以上の情報をどう集めるか。説得力を出すコツをお伝えします!