「将来やりたいことがないから、志望理由書が書けない」
この相談、本当に多いです。
でも大丈夫。最初からやりたいことが明確な人なんて、ほんの一握りです。
今回は、「将来の職業をどうやって考えればいいのか」について、一緒に整理してみましょう。
「とりあえず大学へ」では書けない
まず最初に知っておいてほしいのは、志望理由書は“大学入学”ではなく“卒業後”から逆算して書くものだということです。
「なんとなく大学に行く」では、志望理由は書けません。
「この仕事がしたい」→「だからこの学部で学びたい」→「だからこの大学を志望する」という流れが必要です。
志望理由書を書くというのは、「将来の自分を、今の自分が設計する」作業でもあります。
完璧じゃなくていい。「仮のゴール」を決めよう
ここで勘違いしないでほしいのは、将来の職業を“今すぐ完璧に決める”必要はないということです。
目指すものが途中で変わっても大丈夫。実際、大学に入ってから進路変更する人はたくさんいます。
大事なのは、今の時点で「とりあえずこの方向を目指してみよう」と決めておくことです。
いわば“仮のゴール”。
この仮のゴールがあるだけで、志望理由書の中身がぐっと具体的になります。
情報が足りないだけかもしれない
「やりたいことがない」のではなく、知らないだけかもしれません。
たとえば、「人の役に立つ仕事がしたい」と思っている人は多いですが、「人の役に立つ仕事」って実際どんな職業があるのか、ちゃんと調べたことはありますか?
今はネットで職業図鑑のようなサイトもありますし、YouTubeやSNSでもさまざまな職業のリアルな話が見られます。
本や新聞、大学のパンフレット、卒業生インタビュー、大学の先生の著書などもおすすめです。
まずは、広く浅くでいいので情報を集めることから始めてみてください。
親の意見に縛られすぎないように
よくあるのが、「親にこの学部を勧められたから…」「安定してそうだから…」という理由で進路を決めてしまうケースです。
もちろん親のアドバイスには耳を傾けるべきですが、親世代の価値観がそのまま通用するとは限りません。
10年後、今は存在しない仕事がたくさん登場すると言われている時代です。
親の「安定してるから」「潰しがきくから」は、時にあなたの可能性を狭めてしまうこともあります。
誰の人生か?自分の人生です。
責任を持つのはあなた。だからこそ、選ぶのもあなた自身であるべきです。
まとめ:将来の職業を考える3ステップ
- 「何がしたいか」ではなく「どんなふうに生きたいか」から考える
- 興味のある分野について、まずは情報を集める
- 完璧でなくていい。今の時点での“仮のゴール”を決める
次回は、「行動で証明する志望理由」がテーマです。
“本気”を伝えるために、どんな準備や経験が必要なのか。大学の先生が見ているポイントを深掘りしていきます。お楽しみに!